前略、ドデカ愛の真ん中より

※個人の感想です

『発見と疑問』が拓いた未来【後編】

前編はこちら⬇️

https://miya-t-o.hatenablog.com/entry/2022/03/06/000550

M07 Attention please!

 最近散歩にハマってるんだけど、一曲目は絶対これ。いつもの道を歩いてるだけなのになんかうきうきするんだよね。

 なんか全てがおしゃれすぎない???普段ハーフの曲聴くと「天才……」とか「やべえ……」が先行するんだけど、この曲に関しては「センスが良い……」が真っ先に出てくる。というかこの曲のドラム大好きなんだよね……。やってることは比較的シンプルなんだけど、小技?というか細かいところに曲の雰囲気が散りばめられてる気がする。この曲に対して「おしゃれだなあ」と思う源はドラムだと思う。マジで。シンバルの中で一番好きなのはライドシンバルだからサビ前半の裏打ちがたまらんです。

 さらりと流れるようなリズムで曲が進んでいくけれど、その中に見え隠れする「強さ」が好き。「主権で生きてたい」とか。あと、2番の「知らぬ間にジャンキー~とか私騙してたい」にかけてのリズム感があまりにも好きすぎる。やっぱり天才の所業だよ!!!!この曲は!!!!!

 

M08 drop

 普段アルバムのブログ書く時、イヤホンで大きめの音量で聴きながら歌詞を見て、所々止めたり繰り返したりしながら書くんだよ。でもこの曲に関してはこの文章を書き始めるまでに3回くらいループしちゃった。聴き惚れすぎて気づいたら曲が終わってんのよ。

 これを聴くとどうしても発芽の地縛霊になっちゃう……。このブログを書いている時点では2022年ハーフ初めを出来ていないんですが、私が去年の冬に取り残されて精神的な年を越せずにいるのは大方この曲のせいです。ここまで書いている間に6回目のループが始まりました。

 このアルバムの曲一つ一つに二つ名を付けるとしたら、dropに付くのは間違いなく「傑作」だ。ドラムが、ベースが、ギターが、BPMが、パワーが、音のバランスが、コーラスが、歌詞を「drop」という曲に成らせることにおいて全てがパーフェクトな役割を果たしている。全てが最高。何もかもが美しい。芸術。

 

M09 愛してるよ

 dropのところを書き終わって次なんだっけ~ってスキップボタンを押して曲名が目に入った時、マジで「殺す気か??」って声出た。この流れはずるい。

 ハーフを知りたての頃、この曲の最初のところを初めて聴いて、なんか爆速で照れちゃって飛ばしたのが懐かしいな。

 歌い出しとサビのインパクトが凄いけど、この曲ってけっこう饒舌なんだよね、サビ以外は。AメロBメロの歌詞のパンチが結構強い。言い換えるならカロリーが高い。そこから展開されるサビが「愛してるよ」「愛してんだ」って単純明快な言葉だけで満たされてるっていうギャップが、AメロBメロ・サビ双方を最大限引き立たせていると思う。サビ前でギターが階段を上がるみたいに鳴るのが好き。ステージを見上げるためにガッてを上げる感覚をどこでも思い出せる。

 歌詞の中の全ての愛が「音楽」に向けられていると思うと、彼らが音楽に人生を捧げて今を生きていることがより一層愛おしくなってしまう。またこの曲をライブで聴きたい。ラストの畳み掛けるようなリリックに身を任せて溢れんばかりの愛に溺れたい。この歌詞の叫びと同じくらいの熱量で、私はHalf time Oldを愛してるよ。

 

M010 道

 この世のバラードの中で一番好きかもしれない。やばい。この曲マジやばい。(語彙力の死) 歌詞はもちろんなんだけど、歌い方が本当に良い。「歌が上手い人の歌い方だ……」ってなるし、私がそれを表す言葉を知らないだけで「歌が上手い人」にはとても収まらないなあと思う。優しさに胸がキュッとなるような、強さに背中を押されるような、存在そのものに生きる気力をもらえるような、そんな力がある気がする。

 「ここにきてよかったと」「間違いはなかったと」「遥か後ろの足跡たち」のところで、歌詞と会話をしているみたいにギターが鳴るのが好きすぎる。というかこの曲に関しては全人類 CRISP YELLOWの特典映像を見てください。全てがそこにあります。ガチで。

 

M011 アウトフォーカス

https://youtu.be/3W1JzN1rkWU

良い!!!めちゃくちゃ良い!!!!!

 私にとっての全ての始まり。500万回再生おめでとうブログに色々書いたけど、最初の出会いがこの曲でほんとに良かった。

 人生ってめちゃくちゃ色々な事があって、それを生きる人は自分しかいなくて、自分の人生の主役は間違いなく自分自身だ、みたいなけっこうありがちなことを「僕ら一人一人がドラマだ」の一文に纏めてしまうのがマジで凄い。平凡な日々を過ごしながらも「普通の人生のレールに乗れない」って悩んでいる人ってけっこういると思うし私自身の人生のこともそう思ってしまうけど、「普通が一番の異常だ」にそうだよな、ってなった。憧れはこの世で一番遠いんだから、「普通」に焦がれるならそりゃ普通が一番自分から遠い存在だよね。

 MVがいくつかある中でなんでこの曲一番バズったんだろう?って考えたけど、私的には「絶対歌詞のどれかが自分に当てはまる」からなんじゃないかって思う。そして、直接的に励ましてくれるわけでは無いけれど、何かしら明日の原動力になるようなものをくれるんだと思う。いつかHalf time Oldから離れていくことがあっても、この曲はずっと私の人生に刻み込まれるんだろうな。

 

M012 虹を目指して

 この曲を初めて聴いた時のことを、まだ鮮明に覚えている。電車を降りて大学まで歩いていた早朝、冬が近づいていた頃の少し肌寒い風、色付いた街路樹の葉。4分間、最初から最後まで釘付けだった。「世の中は発見と疑問でいつも満ちている」の部分で鳥肌が立った。今までの曲、もしかしてこの部分に全て集約されるのか??伏線回収すごくない????

 このアルバム只事じゃない、って思った。

 この上なく「発見と疑問」のラストを飾るに相応しい曲。独特のテンポ感とドラマチックな歌詞、壮大なサウンドが相まって聴いた後には映画のラストシーンとエンドロールを観たような気分になる。いつかライブで聴いたら絶対大号泣する自信がある。

 「二人で代わりばんこに漕いで」「いつか二人で探しに行こう」って「今」と「未来」が「二人」という同じモチーフで表されることによって「虹を目指して」という曲名に繋がってて良い。このアルバムはもう終わるけれど、旅はまだ続くんだなあって思わせてくれる。この曲がアルバムのラストで本当に良かった。

 

 フルアルバムで書くの大変過ぎるなって思ったけどなんだかんだ楽しかったのでいつか全制覇したいね。

おわり。

https://youtu.be/vt8EXgYnaOI